知的・精神・発達障害者の就職・就労支援、職場定着支援を行う東京都にある就労移行支援事業所
ある哲学者は、人間の行動を「生命行動」と「死回避行動」とに分けて考えました。おそらく、僕はこの哲学者の高邁な思想を理解できていないと思います。しかし、あえてその浅い理解で解釈すると、「生命行動」とは、自分や他者の人格や関係性をあたたかく豊かに育てたいという思いがカタチになったものでしょう。また、「死回避行動」とは肉体的な死や社会的な死を避けるための行動そのものだろうと思います。
今、自分や対象者がとっている行動を観察したときに、それは「生命行動」の色合いが濃いのか、「死回避行動」の色合いが濃いのかと考え、可能な限り「生命行動」が占める割合が大きくなっていくようにと意識してみると、対象者を援助するときに後悔の少ない支援方略を思いつけるのではないでしょうか。